国語スタート ステップ1-28
ステップ1【28】
論理的読解において、「イコールの関係」がいかに大切なのかは、すでにわかっていると思います。
文と文、語句との間にも、「イコールの関係」が成立し、主に副詞がそれらを接続する役割を果たします。
彼は今回のテストで驚くべき成績を取った。つまり、(=)クラスで一番だったのだ。
ここでは、「驚くべき成績」=「クラスで一番」という関係が成り立ち、それを表しているのが、「つまり」という副詞なのです。
「つまり」は、本来「つまるところ~である」という言葉が縮(ちぢ)縮まったもので、用言を修飾する副詞です。品詞は副詞ですが、論理的読解を示す言葉として、イコールの言葉と考えます。
同様の働きをするものとして、「すなわち」「言い換えると(語句)」「いわゆる」などがあります。
もう一つ、イコールの関係を表す言葉として、大切なものがあります。例示の「たとえば」という副詞です。
好きな食べ物は、なあに?たとえば、アイスクリームとか?
「好きな食べ物」の具体例として「アイスクリーム」を挙げたのですが、論理という観点から見れば、これらは「イコールの関係」にあるといえます。
「イコールの関係」でも、具体例を挙げている場合、接続語は「たとえば」を用いるのです。
こうしたイコールの言葉は、接続問題で大きな威力(いりょく)を発揮(はっき)します。たとえば、
★ ~ つまり ( ★のイイカエ )
このような場合、「つまり」はイコールの言葉ですから、( )には「~」の言い換えが入ります。
▽で囲むポイントとして覚えておきましょう。
次の空欄に入るべき言葉を、後のア~オから選んで、記号で答えなさい。
①君の言いたいことは、( )、こういうことだね。
②( )、いったじゃないか。こんなことになるなんて。
③がんばった( )、ご褒美(ほうび)をあげるよ。
④雨が降る( )、傘(かさ)傘がない。
⑤私は目を閉じた。( )、静かにうなずいた。
⑥君の志望校は、( )、どこなんだ?
ア そして(話題の継続(けいぞく)継続)▽
イ だから(原因(げんいん)原因・結果(けっか)結果の関係)▽
ウ つまり(イコール)▽
エ ので(理由)▽
オ けど(逆接〈わける〉)□
カ たとえば(具体例(ぐたいれい)具体例)▽
①「 」 ②「 」
③「 」 ④「 」
⑤「 」 ⑥「 」
こたえ《 ウ・イ・エ・オ・ア・カ 》