国語スタート ステップ2-6
ステップ2【6】
すでに、接続語にも論理があるという話しをしました。ここではもう一つ大きな論理をとらえてみましょう。
筆者はまとまった文章の中で、一つの主張をくり返し書いています。だから筆者の主張は形を変えてくり返す(「イコールの関係」)と説明してきました。それに対し、筆者は「強調したい」ことがある場合に反対の意味を持ち出すことがあります。このように、筋道の立て方(論理)には、筆者の主張を形を変えてくり返すものと、対立する主張を引っ張ってくるものと、大きく二通りあります。
意味のつながりは、大きく次の「二つ」のパターンになる。
◆同じ意味でつながっていく
=(記号で言う「イコール」の関係)
◆反対の意味でつながっていく
⇔(記号で言う「両方の矢印」の関係)
次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。
いい音楽、いい本、いい作品に接すると、それを実は子供にも味わわせたいという欲求が、私にもあります。「 」、私はほとんど子供に、その種の情報を流したことがありません。親とか先生とかがいうことなんか、本当にうるさいと思って育ったものでから、子供もそうだろうと思って、「こういうのがいいよ」とかいうことはほとんどいわずに来てしまったんですね。
《マークしよう》
・傍線部を含む文を分析する
私は(ほとんど)子供に、その種の情報を(流したことがありません)
↓ =(同じ次元で同値の関係をつかむ)
〈 〉は、(ほとんど)(いわずに来てしまったんですね)
(一) この文章の「 」に、君が考えた言葉(接続語)を書き入れなさい。
(二) 次の( )のなかに「=」(イコール)か「⇔」(両矢印)かの記号を書き込みなさい。
いい音楽、いい本、いい作品に接すると、それを実は子供にも味わわせたいという欲求が、私にもあります。
( )
私はほとんど子供に、その種の情報を流したことがありません。
( )
親とか先生とかがいうことなんか、本当にうるさいと思って育ったものでから、子供もそうだろうと思って、「こいうのがいいよ」とかいうことはほとんどいわずに来てしまったんですね。
(三) 傍線部「その種の情報」と同じ内容を述べている部分を抜き出して答えなさい。
(マークしようを参考に!)